依頼から約5年、訴訟期間3年以上を経て、裁判上の和解が成立した事例

依頼者 女性 40代前半 派遣社員
相手方 男性 40代前半 会社員
子ども 1人
 

経緯

 ご相談者様の夫は、仕事上のストレスからうつ病になり、家の中で暴れる機会が多くなっていました。
 ご相談者様は通院を勧めましたが、積極的に治療を行わず、改善が見られないので、子どもを連れて家を出ていきました。
 当事務所には別居をしてすぐに、離婚をしたいということでご相談がありました。
 

当事務所の活動

 依頼を受けたところ、相手方にも弁護士が付き、交渉を進めていきました。ご依頼者様は、うつ病が原因ではあるが、家で暴れたことに対しての慰謝料を請求したいというニーズ、相手方は子どもと面会交流をさせて欲しいというニーズをお持ちでしたが、それぞれ相手方の要求を受け入れることができなかったことに加え、双方、精神的に不安定になっていた部分があったため、なかなか話し合いが進みませんでした。
 
 協議での話し合いが進まないため、離婚調停を起こしましたが、婚姻費用を決めただけで、それ以外の条件面での折り合いが付かず、訴訟に移行していきました
 訴訟でも、相手方の精神面の不安定さに加え、依頼者も収入の確保のため仕事が休めず、裁判所に提出する資料の収集等に時間がかかりました。
 
 調停で決めた婚姻費用についても、その後、相手方が会社を辞めてしまったため、婚姻費用減額の審判を起こしてきました。また、子どもとの面会についても、面会交流の審判を起こしてきましたが、婚姻費用が支払われない限り、子どもには会わせないという主張をしました。
 双方の主張が対立し、訴訟期間が3年を経過した頃、裁判官から和解案が提示されました。内容は到底受け入れられるものではなかったため、証人尋問の準備をすることになろうとしていましたが、その前日になって相手方から条件面について、一部譲歩をされた和解案が出されました。
 これ以上の話し合いが難しかったこともあり、「離婚を成立させるならば今しかない」と考え、依頼者を説得し、和解の交渉を進めました。依頼者が和解案を了承したのは証人尋問の前日であり、裁判官も証人尋問を進めようとしていましたが、そこでもめてしまうと和解が出来ない可能性があったので、裁判官を説得して、交渉を進めました。

結果

 依頼から約5年、訴訟期間3年以上を経て、和解での離婚が成立しました。
 

ポイント

 依頼者を説得する形ではありましたが、最終的に離婚を成立させたことがポイントでした。依頼者からも、条件面で多少の不満はあったものの、解決ができたことで気持ちをスッキリしていただくことができました。
 離婚については、時間を掛けてしまうと、本来まとまるはずの交渉もまとまらなくなってしまうことがありますので、迅速に手続きを進める必要があります。

 

当事務所の裁判離婚の解決事例

①刑事事件を犯した夫との裁判離婚
②協議中に連絡が取れなくなった夫との裁判離婚
 
③家庭内別居状態から別居をし、最終的に裁判で離婚が成立した事例
④依頼から約5年、訴訟期間3年以上を経て、裁判上の和解が成立した事例

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代表弁護士 竹田卓弘

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